■ 宗教界の動き ■


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6月後半の宗教界の動き (0006S)
皇太后陛下の崩御に際して、関連の寺社で追悼の儀式が行われました。

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☆泉湧寺 皇太后陛下のご冥福を祈り、49日間法要
皇太后陛下が6月16日に崩御され、皇室のご香華院である総本山泉涌寺(歴代の天皇・皇族の位牌が安置されている)では、8月3日までの49日間、一山あげて法要を続け、皇太后陛下のご冥福を祈る。


☆「皇太后陛下崩御」で華美な行事自粛を
皇太后陛下の「斂葬儀(れんそうのぎ:本葬にあたる)」が7月25日に執行されることが決まったことを受けて、神社本庁(工藤伊豆総長)は各都道府県神社庁長宛に、夏祭り等に際して、歌舞音曲の自粛を求める通達を出した。


☆「仏式葬儀」テーマに相談トーク
6月17日、「21世紀の仏教を考える会」(藤木隆宣代表)が、東京・芝公園福祉会館で、「仏教相談トーク−仏式葬儀の不満に答える」を開催し、20人が参加した。次回は7月22日、テーマは戒名。


☆八幡神御降誕1800年
6月17日、八幡神を御祭神とする全国の神社で組織する全国八幡宮連合(総本部長=田中弘清石清水八幡宮宮司)の第46回総会が、京都・八幡市の石清水八幡宮で開催され、100人を超える関係者が参集した。


☆立正佼成会「一乗宝塔」を建立
立正佼成会(庭野日鑛会長)は、6月18日に開かれた幹部指導会で、故庭野日敬開祖顕彰の一貫として東京・杉並の本部にある法輪閣の庭園に、開祖の舎利を奉安する「一乗宝塔」を建立し、一周忌直前の十月一日に建立式(除幕式)を行うことを発表した。


☆「宗教と社会」学会がシンポ
6月18日、『宗教の<臨海>−混沌たる現代宗教への研究視座』をテーマとする「宗教と社会」学会(会長=池上良正駒沢大学教授)のシンポジウムが北海道大学で開催された。"カルト"問題などについて議論した。


☆「試合前の祈り」違憲
6月19日、米テキサス州の公立高校で、フットボール試合の開始前に生徒がマイクでキリストの恵みを祈る恒例の行事に対し、反対する生徒や親が違憲訴訟を起こしていたことに対し、米連邦最高裁は、「公立学校で、マイクを使った特定の宗教の祈祷を行うことは違憲である」との判断を示した。


☆東大寺の上司永慶管長逝去
6月21日、上司永慶華厳宗管長ならびに大本山東大寺215世別当が、肺炎のため死去した。72歳。密葬ならびに告別式は24日午後1時から、奈良市雑司町406の1東大寺塔頭・持宝院で営修。喪主は長男東大寺塔頭・惣持院住職上司永照師。


☆高田好胤前管長の三回忌法要を厳修
6月22日、奈良市西ノ京町の法相宗大本山薬師寺で故・高田好胤前管長の「三回忌追善法要」が営まれ、僧俗約1,500人が参列。故人の遺徳を偲んだ。


☆大阪国際宗教同志会「宗教と詐欺」テーマに
6月22日、大阪府に在住する神仏基新宗教各派の宗教者でつくる「大阪国際宗教同志会」(津江孝夫会長=今宮戎神社名誉宮司)の平成12年度第2回例会が、金光教泉尾教会で開催され、霊感商法被害者対策訴訟で有名な大阪弁護士会の植田勝博弁護士が「宗教と詐欺・脅迫」と題して講演した。レルネットの三宅善信代表は、大阪国宗の理事として質疑応答のモデレーターを務めた。


☆「マスコミと宗教」シンポ
6月22・23日の両日、浄土宗関東地方教化センター主催による「教化高等講習会」が実施されたなかで、「マスコミと宗教」と題したシンポジウムが開かれた。宗教とマスメディアの関係性及び問題点について討議された。


☆土生川氏が新総長に 高野山真言宗
6月23日、高野山真言宗では、宗務総長(総本山金剛峯寺執行長)選定のための第114次臨時宗会(村主弘明議長)が開かれ、金剛峯寺塔頭・無量光院の土生川正道住職が、宗務総長に選定された。


☆"竹霊"に感謝を込めて
6月23日、奈良市大安寺の高野山真言宗・南都大安寺(河野清晃貫主)で「竹霊供養並びに癌封じ夏祭祈願会」が厳修され、境内は「笹酒」を求める多くの参詣者で終日賑わった。


☆西本願寺前裏方の密葬に約2000人
6月24日、肺梗塞のため同月22日、82歳で死去した浄土真宗本願寺派の大谷嬉子前裏方の密葬が、本山本願寺の国宝鴻の間で厳修され、大谷光照前門主・大谷光真門主をはじめ関係者約2,000人が参列した。


☆ドイツ・ハノーバー万博で「国際永久平和祈念祭典」
6月25日、ドイツ北部の都市ハノーバーで開催されている万国博覧会「EXPO2000」の会場で、日蓮宗の藤井日光管長(総本山身延山久遠寺法主)の大導師のもと、日蓮宗声明師73人が出仕して、「国際永久平和祈念祭典」が執り行なわれた。この祭典は、毎年7月に、各宗派の持ち回り形式で大阪中之島のフェスティバルホールで開催されているが、今年は、キリスト生誕2000年を記念して、開催されているハノーバー万博会場内で開催された「国際フォーラム」の一環として、カトリック・プロテスタント等と共同の祈りとして企画されたもの。


☆日蓮宗、伊藤総務がバチカンへ
6月28日、藤井管長の「法主名代」として、伊藤通明総本山身延山久遠寺総務がバチカンを表敬訪問、70人の日蓮宗声明師とともに、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世と謁見し、さらに諸宗教対話評議会長官のアリンゼ枢機卿と会談した。


☆全国日蓮宗青年会「みちのく結集」
6月28・29両日、全国日蓮宗青年会(佐野前延委員長)は「第38回全国日蓮宗青年僧みちのく結集in山形」を開催した。新委員長には伊藤順正氏が就任した。全国各地から217人の青年僧が参集した。


☆東京モスクを新築
東京・渋谷にこのほど、イスラム教の宗教建築であるモスクが新築された。6月30日にはトルコ共和国からフィクルト・ウシル大臣など参列してオープンセレモニーが執り行なわれた。


☆全国各地の神社で夏越の祓
6月30日、暑さからくる悪疫の退散を祈る夏越祓(なごしはらえ)が、全国各地の神社で執り行なわれた。多くの神社で境内に設えられた茅の輪をくぐり、「大祓詞」を唱えて、無病息災を祈った。