■ 宗教界の動き ■

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8月後半の宗教界の動き (0008S)
国連のミレニアム宗教サミットなどに関心が集まりました。

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☆統一教会系団体が国連で総会
8月17日から20日、世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)の2000年総会が、米国ニューヨーク国連本部他で開かれた。世界100カ国以上を代表する約400人の政治家、宗教指導者、学者、言論人たちが一堂に会した。同連合の創設者である文鮮明師(統一教会教祖)が、「すべての国境地帯を国連管轄の平和地区に」という趣旨の講演をした。


☆日光で世界遺産登録記念
8月18、19の両日、栃木県日光市の天台宗日光山輪王寺(鈴木常俊門主)では、同寺がユネスコの「世界遺産」に登録されたことを記念し、「日光山輪王寺薪能」を上演する。問合せ先:輪王寺 phone 0288-54-0531


☆大谷派 米国の臨界前核実験に抗議
8月21日、真宗大谷派(樹越宗務総長)は、米国が臨界前核実験を実施したことに対し、「抗議文」を東京・港区の米国大使館へ郵送した。その中で、すべての核実験の中止と、核兵器の廃絶を強く要請した。


☆キリスト教系130人中国で連行
8月23日、中国・河南省で集会を開いていたキリスト教系の「方城教会」に属する130人が公安当局に連行された。この中には米国籍の宣教師も含まれており、米国は「事実ならば憂慮すべきこと」とコメントした。


☆「納骨被害」でシンポ
8月25日、「大石寺納骨被害者の会」(西原正夫代表)が、納骨被害と人権を考えるシンポジウムを東京都新宿区で開いた。静岡県富士宮市の日蓮正宗総本山大石寺(阿部日顕法主)に預けた(創価学会系の信者の)遺骨が、ゴミ同然に捨てられるなどの被害を訴える遺族が結成したもの。


☆念法眞教13回目の文化講座開く
8月26、27日の両日、念法眞教教団(小倉霊現燈主)は、大阪市鶴見区の総本山金剛寺拝殿で第13回念法文化講座を開催。全国寺院教会の社会学級講師をはじめ約800人が参集した。


☆浄土宗 議会制度100周年の式典
8月27日、設置100周年を迎える浄土宗議会(江口定信議長)は、浄土宗議会開設100周年記念奉告法要並びに記念式典を行った。明治政府の宗教政策により、明治33年に、現在の形の教団制度が確立した宗派・教団がかなりある。9月28日に招集される秋の定期宗議会に先駆けたもの。


☆大峯山寺で修験三山合同法要
8月27日、奈良県大峰山を道場とする修験三山と大峯寺は修験道の祖、役行者1300年遠忌を慶讃して合同法要を厳修した。金峯山修験本宗総本山金峯山寺の五條順教管領、本山修験宗総本山聖護院の加来徳泉門主、真言宗醍醐派総本山醍醐寺の麻生文雄座主、大峯山寺を護持する五ヶ寺の住職、修験者約200人が出仕したが、長年、対立・競争関係にあった修験道の三派が合同で法要を行ったことの歴史的な意義は大きい。


☆故三宅歳雄師の一年祭
8月27日、金光教泉尾教会(三宅龍雄教会長)では、昨年8月31日に死去した先代教会長三宅歳雄大人の一年祭が行われ、宮本丈靖妙智會教団会長・森田禅朗和宗総本山四天王寺前管長・清原恵光比叡山延暦寺執行・池長潤カトリック大阪大司教ら故人の長年にわたる宗教協力活動の関係者多数をはじめ、全国から約3,000人が参拝した。http://www.relnet.co.jp/izuo/brief/000826.htm 


☆「一食ユニセフ募金」に1億7千万の善意
8月28日、立正佼成会(庭野日鑛会長)は、1979年から行っている「一食ユニセフ募金」の今年度の総額が1億7千万円に達したことから、東京の同会本部で日本ユニセフ協会に対する贈呈式を執り行なうこととなった。また、新たに関連HPも開設された。http://www.kosei-kai.or.jp/ichijiki 


☆国連本部で「世界宗教者サミット」開催
8月28日、世界の宗教指導者・精神的指導者約1,000人が参加する「ミレニアム世界平和サミット(世界宗教者サミット)」がニューヨークの国連本部で開幕した。国連のアナン事務総長が呼びかけたもので、日本からは、久邇邦昭神宮大宮司、渡邊惠進天台座主、庭野日鑛立正佼成会会長ら正式代表28名が参加した。レルネットの三宅善信代表も出席した。http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/news2.htm


☆ナチス統制下の教会強制労働に保証金
8月28日、ドイツのカトリック教会はナチス統制下に教会で強制労働をさせられた人々に対し、計500万マルク(約2億5,000万円)の保証金を支払うことを決定した。


☆教皇 ヒトのクローニングを否定
8月29日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世はローマで開かれている臓器移植学会国際会議で、「ヒトのクローニングは倫理的に容認できない」との判断を下した。


☆棄教強要は不法行為
8月31日、統一教会女性信者・富澤裕子さんが、「(本人の意志に反して脱会させられるために)拉致監禁、棄教強要の被害を受けた」として、(統一教会からの脱会を画策した)両親およびキリスト教牧師を相手に鳥取地裁に提起していた民事裁判の判決が言い渡された。判決は両親が行った行為を不法行為と認定。棄教説得に関与した牧師にも連帯責任を認めた。


☆叡山学寮生を公募
天台宗では、とかく「世襲」になりがちな寺院経営に新風を吹き込むために、今年も一般の人にも宗門僧侶としての道を開く「叡山学寮生」を公募している。この制度は今年で5期となり、募集期間は9月1日から10月30日まで。問い合わせは天台宗教学部まで(滋賀県大津市坂本4−6−2 phone 077−579−0022)。


☆WARCで同性愛を巡り議論
この程、世界改革派教会連盟(WARC)は、常議員会で白熱した議論の末、「同性愛の人々を理解し、恐怖と不信の関係から公正で愛と共感のある関係に変えていかなくてはならない」という声明を承認した。


☆韓国の7大宗教代表者 年内に北朝鮮訪問へ
韓国の有力な仏教専門紙『現代仏教』は、「仏教やキリスト教など国内7大宗教の代表者が年内に北朝鮮を訪問する見通しだ」と報じた。今後、南北の宗教交流が急進展すると思われる。


☆住宅地域に教会建てるな!
カナダのモントリオール市は、近隣の住民からの苦情が多い、住宅地域で新しい教会堂の設立を禁止することを計画している。宗教指導者は、このような決定が憲法で保障されている信教の自由の侵害になる、と懸念を表明している。


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