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定例JLC会議

2010年度の活動

1月27日(水) 第164回JLC会議      於 立正佼成会 本部事務庁舎

1月27日、2010年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団である立正佼成会の本部事務庁舎で第164回JLC会議を開催。前回の議事録承認に引き続き、2009年度収支決算報告、前年度当番教団の一燈園からのJLC事務局引継ぎ、国際事務局報告、2010年度JLC及び国際分担金確認が行われたが、本年は、9月にインドで第33回世界大会が開催されるので、今年のJLC今年度の会議は、主として世界大会問題が話し合われることになった。この日は、世界大会でのゲストスピーカーに関する規定が説明された。また、4年に1度改選される国際評議員の候補の選考プロセスとJLCからの推薦リストについて話当たれた。

立正佼成会で開催された2010年度最初のJLC会議

立正佼成会で開催された2010年度最初のJLC会議

さらに、今春から大阪の国際事務局で受け入れを希望しているインターンのドイツ人青年の紹介等が行われた。この日の会議には、IARF副会長である一燈園の西田多戈止当番をはじめ、国際事務局スーパーバイザーの三輪隆裕日吉神社宮司、IARF国際評議員である山本行恭椿大神社宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長、さらには、IARF日本チャプターの酒井教雄委員長(元立正佼成会理事長)、三宅光雄金光教泉尾教会長、むつみ会平岡満会長、ケティー松井IALRW(国際自由宗教婦人連盟)会長らをはじめ、十名のJLC関係者が参加した。


3月3日(水) 第165回JLC会議      於立正佼成会 本部事務庁舎

3月3日、前回に引き続き、今年度のJLC当番教団である立正佼成会の本部事務庁舎で第165回JLC会議を開催。この日は主に、今年9月に南インドのケララ州コーチ市で開催される第33回IARF大会へのJLCとしての取り組みについて話し合われた。特に、開催地がインドであると言うことから、「よほど予算管理をしっかりと行わないと、必ず予算オーバーになってしまうので、注意しなければならない」という指摘が複数の参加者からなされた。また、世界大会の参加登録方法等について、国際事務局から説明がなされ、一燈園に伝わる「インド独立の父」マハトマ・ガンジー翁由来の「チャルカ(手動の糸紡ぎ車)」を世界大会に持参し、大会のシンボルとしたい旨が表明された。

立正佼成会で開催された第165回JLC会議

立正佼成会で開催された第165回JLC会議

国際事務局からは、日本から推薦した次期国際評議員候補の発表や、2007年末から大阪の金光教泉尾教会内に置かれている「国際事務局を移転してはどうか」という意見が複数の国際評議員から出されているという話や、IARFの収入の大半はJLC加盟教団からの分担金によって賄われているため、現在大阪の国際事務局で管理されているIARFの国際予算のインドへの送金の適正化等について報告がなされ、JLC内で意見集約が諮られた。この日の主な出席者は、IARF副会長である一燈園の西田多戈止当番をはじめ、国際事務局スーパーバイザーの三輪隆裕日吉神社宮司、IARF国際評議員である川端健之立正佼成会総務局長、山本行恭椿大神社宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長、さらには、IARF日本チャプターの酒井教雄委員長(元立正佼成会理事長)、三宅光雄金光教泉尾教会長、滝澤俊文むつみ会宗務長他が参加した。

 
3月23~24日 IARF国際評議員会 於 インド・ケララ州コーチ市 ゴクラムホテル

3月23・24両日、インド南部のケララ州コーチ市内のゴクラムホテルにおいて、IARFの2010年度国際評議員会がトーマス・マシュー会長(インド)をはじめ13名の評議員と約10名のオブザーバーが参加して開催され、日本からは、副会長の西田多戈止一燈園当番、国際事務局スーパーバーザーの三輪隆裕日吉神社宮司、国際評議員の三宅善信金光教泉尾教会総長、山本行恭椿大神社宮司、川端健之国際評議員の代理として赤川惠一立正佼成会外務次長、滝澤俊文むつみ会宗務長他が参加した。ここでは、半年後にこの地で開催される予定の第33回IARF世界大会を中心に、通常年度の決算・予算や活動方針等ついて審議された。

ゴクラムホテルで開催された2010年度IARF国際評議員会

ゴクラムホテルで開催された2010年度IARF国際評議員会

本年9月4日から7日まで、『対立から和解へ:21世紀の挑戦』をテーマに、世界各国から約五百人の参加者を集めて、ケララ州コーチのCRC(カトリック・リニューアル・センター)をメイン会場に、その第33回IARF世界大会が開催される。特に注目されるのは、開会式にチベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世が基調講演を行うことである。世界大会を半年後に控えて、JLCの主要メンバーはすでに一年前にこの地を訪れ、各種施設の下見を済ませているが、世界各国の国際評議員たちにも大会開催予定地を自らの目で確認し、合わせて、大会ホスト委員会の受け入れ能力を実地検分する機会も兼ねる国際評議員会となった。

白熱した議論が展開されたIARF国際評議員会

白熱した議論が展開されたIARF国際評議員会

今回の国際評議員会では、長年、オランダ政府や欧米の基金の支援を受けて、IARFが南アジア地域で実施してきたHRE(人権教育)プログラムにおける資金の流れの透明化および執行状況の客観化を目的とした「スタンダード・レポート様式(SRF)」の成文化や2009年度の財務報告、2010年度の活動方針について激しい議論が行われた。長年にわたって、IARFに限らず国際的な諸宗教対話団体においては、欧米の宗教指導者が規約や人事や活動プログラムの方針を決め、日本の宗教教団が資金を提供し、途上国において各種の社会開発プログラムを実施(資金を消費する)というパターンが繰り返されてきたが、近年、IARFにおいては、日本国内の宗教指導者の世代交代によって、それぞれの教団を代表する宗教指導者の多くが、外国語に堪能となり、教団職員等の「通訳」を介さず、直接各国の指導者との忌憚のない意思疎通が可能となった。また、多額に資金を提供する以上、個別的な内容についても評価検討を行い、従来のようなレシピアント(援助受け取り者)のニーズではなく、ドナー(資金提供者)の価値観に基づいたプログラムの実施が可能となったので、評議員会自体大いに白熱を帯びたディスカッションが行われるようになった。

二日間の国際評議員会を終えて慰労会を行うJLCメンバー

二日間の国際評議員会を終えて慰労会を行うJLCメンバー

今回の国際評議員会で最も注目されたのは、会長・副会長・財務担当役員を含む次期(任期2010年から2014年までの4年間)国際評議員候補16名の氏名が発表され、4年に1度開催される「総会」に代わる通年の最高意思決定機関である評議員会としてこれを承認した。また、今後3年間は、国際事務局業務を引き続き、大阪で執行することが承認され、2013年以降の国際事務局の所在地と2014年の世界大会開催地に関しては、2012年の国際評議員会で決定することとなった。また、インターネットを通じた世界大会への参加者募集への後押しとして、各評議員のスピーチを録画して、世界各国からアクセスできる動画サイト「You Tube」から流した。


4月30日(水) 第166回JLC会議      於立正佼成会 本部事務庁舎

4月30日、前回に引き続き、今年度のJLC当番教団である立正佼成会の本部事務庁舎で第166回JLC会議を開催。この日は主に、3月23~24日に南インドのコーチ市で開催された2010年度IARF国際評議員会の討議内容をJLC加盟教団のメンバーにフィードバックすると共に、世界大会の予算の中心を占める先進国からの大会参加者の登録費(五月末までの早期申し込み割引価格@300米ドル)収入を確定させるためにも日本からの参加予定者数を把握する必要があり、この時点でJLC加盟各教団からの申告に基づく参加者数は約190名ということになった。

立正佼成会で開催された第166回JLC会議

立正佼成会で開催された第166回JLC会議

また、長年IARFに関わってきた英国WCFのリチャード・ボーキー博士からの要請のあった世界大会関連会議(9月1~3日)に、IARF日本チャプターからも発題者を出すことになった。この日の主な出席者は、IARF副会長である一燈園の西田多戈止当番をはじめ、国際事務局スーパーバイザーの三輪隆裕日吉神社宮司、IARF国際評議員である川端健之立正佼成会総務局長、山本行恭椿大神社宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長、さらには、IARF日本チャプターの酒井教雄委員長(元立正佼成会理事長)、三宅光雄金光教泉尾教会長、むつみ会平岡満会長、ケティー松井IALRW(国際自由宗教婦人連盟)会長らをはじめ、十名のJLC関係者が参加した。


5月6~8日
IARF国際役員がマケドニア政府主催の国際会議に招かれる    於オフリド

5月6日から8日にかけて、旧ユーゴスラビアの構成共和国のひとつであったマケドニアの古都オフリドにおいて、同国政府主催の第2回諸宗教と諸文明の対話世界会議が、『宗教と文化:諸国民の間における本質的な関係』をテーマに開催され、現地で有力な三つの宗教である東方各国正教会・ローマカトリック教会・イスラムの指導者ならびに、ニコラ・グルエフスキー首相をはじめとする同国の閣僚や欧州議会関係者、また、この会議を後援したユネスコ欧州本部関係者を中心に百数十名が参加した。IARFからは、トーマス・マシュー会長、ウィツケ・ダイクストラEME(欧州中東委員会)議長、三宅善信国際評議員の3名が招かれて参加した。

オフリド会議に参加した三宅善信評議員、ダイクストラEME議長、マシュー会長

オフリド会議に参加した三宅善信評議員
ダイクストラEME議長、マシュー会長

「欧州の火薬庫」と呼ばれるバルカン半島は、1990年代の旧ユーゴスラビア連邦の解体にともなう“内戦”で、比較的裕福であった北西部のスロベニアとクロアチアを除くボスニア・ヘルツェゴビナやセルビア・モンテネグロなどでは、多くの尊い犠牲と引き替えに、それぞれ六つの共和国が“独立”したが、そこでのキーワードは“宗教”と“民族”であった。マケドニアは、東ローマ(ビザンツ)帝国時代のギリシャ正教、中世オスマン帝国(トルコ)時代のイスラム、近世オーストリア・ハンガリー二重帝国時代のカトリック、20世紀のユーゴスラビア連邦時代の共産主義と、その都度、支配者の宗教・イデオロギーに翻弄されてきた歴史もあって、旧ユーゴ連邦構成六共和国の独立後も、それぞれが域内に「少数民族」と「宗教的少数派」を抱えて社会不安の原因となっている。

『平和と繁栄を確立するための宗教的権利と文化的多様性への敬意』と題して発題をする三宅善信評議員

『平和と繁栄を確立するための宗教的権利と文化的多様性への敬意』と題して発題をする三宅善信評議員

特に、マケドニア共和国においては、かつて毛沢東主義を追求して「欧州の北朝鮮」と言われた鎖国体制のアルバニアに接していたため、同国から逃げ出したイスラム教徒のアルバニア系住民が多数在住している。また、近代以後において、常に「ユーゴスラビアの盟主」であった隣国セルビアとの教会の主導権争い、さらには、隣国ギリシャとの「マケドニア」国号使用問題等を抱え、EU加盟を目指しているマケドニア政府にとっても、少数民族や宗教的マイノリティの人権を積極的に擁護している国家であるということを目に見える形で担保するということが至上命題となっている。そこで、アメリカとEU代表立ち会いの下、2001年に締結された『オフリド枠組合意』(少数派アルバニア系住民の保護をマケドニア政府が確約)に因む世界遺産の宗教都市オフリドで、2007年に続いて、今回の「諸宗教と諸文明の対話」世界会議がオフリド湖畔の隣接するメトロポールホテルとベルビューホテルを会場に開催された。

発題をするトーマス・マシュー会長

発題をするトーマス・マシュー会長

本会議中、T・マシュー会長と三宅善信評議員が、分科会でそれぞれ発表を行い、また、W・ダイクストラ女史を交えて、9月にインドのコーチで開催される第33回IARF世界大会にマケドニア共和国内では少数派になる隣国アルバニア系住民のイスラム教指導者のハジ・ババ師や、マケドニア人の青年ギョコ・アンジェロフスキー氏らとコンタクトを取り、欧州における宗教的少数派の問題に対する新しいIARFの展開を探った。


5月26日(水)
奥田聖應四天王寺管長を講師に招いて、関西地区事前学習会開催 於 金光教泉尾教会

5月26日、南インドのコーチで開催される第33回世界大会まであと百日と迫ったこの日、金光教泉尾教会神徳館国際会議場において世界大会関西地区事前学習会が、奥田聖應和宗総本山四天王寺管長を講師に招いて開催され、世界大会に参加を予定している約50名が出席した。東京大学大学院を終えた後、国費留学によってドイツのハンブルグ大学で博士号を取得された奥田師は、ジャイナ教研究の泰斗である。ジャイナ教は、釈迦が仏教を説いたのとほぼ同時代に、インドで成立した宗教であり、その徹底した不殺生思想(ア・ヒンサー)は、仏教にも大きな影響を与えた。奥田師は、インドで開催されるIARF世界大会参加者に対して『インドにおける非暴力思想の歴史と現代』と題する講演を行い、出席者からの質問にも答えた。

『インドにおける非暴力思想の歴史と現代』と題して基調講演をする奥田聖應和宗総本山四天王寺管長

『インドにおける非暴力思想の歴史と現代』と題して
基調講演をする奥田聖應和宗総本山四天王寺管長

引き続き、神徳館小会議室において、第167回JLC会議が開催された。この日の会議では、前日の国際登録チーム会議で浮かび上がった問題等について話し合い、また、インドでの大会準備の進捗状況について情報を共有した。また、本年3月末から、国際事務局のインターンとして、金光教泉尾教会に滞在しているドイツ人青年のグレン・バウアー君が自己紹介を行った。この日の主な出席者は、IARF副会長である一燈園の西田多戈止当番をはじめ、国際事務局スーパーバイザーの三輪隆裕日吉神社宮司、IARF国際評議員である三宅善信金光教泉尾教会総長、同じく国際評議員である川端健之師の代理として赤川惠一立正佼成会外務部次長、山本行恭師の代理として落合哲二椿大神社権禰宜、三宅光雄金光教泉尾教会長、IARF日本チャプターの小島陸雄事務局長、滝澤俊文むつみ会宗務長らをはじめ13名のJLC関係者が参加した。

金光教泉尾教会で開催された第167回JLC会議

金光教泉尾教会で開催された第167回JLC会議


7月13日(火)
シャプラニールから講師に招いて、関東地区事前学習会開催     於 立正佼成会

7月13日、南インドのコーチで開催される第33回世界大会まであと五十日と迫ったこの日、立正佼成会本部大聖ホールにおいて世界大会関東地区事前学習会が、シャプラニール国内活動グループチーフの藤岡恵美子氏を講師に招いて開催され、世界大会に参加を予定している約90名が出席した。シャプラニールは、市民による海外協力事業を推進するために1972年に設立された特定非営利法人である。藤岡恵美子氏は、『他文化社会におけるインド・コミュニティーの平和構築の現状と課題』と題して、主としてフェア・トレードの観点から、インドにおけるシャプラニールの事業について講演し、質疑応答を行った。

『他文化社会におけるインド・コミュニティーの平和構築の現状と課題』と題して基調講演をするシャプラニールの藤岡恵美子氏

『他文化社会におけるインド・コミュニティーの平和構築の現状と課題』と題して
基調講演をするシャプラニールの藤岡恵美子氏

引き続き、同会場において、第168回JLC会議が開催された。今回は、世界大会の会場となるカトリック・リニューアル・センター(CRC)の詳細について話し合われた。この日の主な出席者は、国際事務局スーパーバイザーの三輪隆裕日吉神社宮司、IARF国際評議員である川端健之立正佼成会総務局長、山本行恭師椿大神社宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長、西田多戈止副会長の代理として相大二郎一燈園高等学校校長、酒井教雄IARF日本チャプター会長、三宅光雄金光教泉尾教会長、本山一博玉光神社権宮司、滝澤俊文むつみ会宗務長、川越淑江IALRW日本副委員長らをはじめ十数名のJLC関係者が参加した。

立正佼成会で開催された第168回JLC会議

立正佼成会で開催された第168回JLC会議


7月23~24日 国際登録チーム会議      於 国際事務局

7月23・24両日、金光教泉尾教会内にあるIARF国際事務局において、国際事務局が担当する南アジア地域と日本を除く世界各国からのインターネットを通じて登録してきた世界大会参加希望者に対する希望日程の確認や請求についての業務を行った。自分でホテル等の宿泊の手続きをしない大会参加者は、1名300米ドルの参加登録料以外に、各自異なる到着日や出発日、あるいは、会場となるCRCでどの食事を摂るか摂らないかなど、ひとり一人確認してゆく作業を「国際登録チーム」の猪熊俊吉氏、木村やよい氏(一燈園)、岡安里佳氏(立正佼成会)、牛尾里津子氏(金光教泉尾教会)、グレン・バウアー君(国際事務局インターン)らが実務を行った。

長丁場の実務で食事を共にする国際登録チーム

長丁場の実務で食事を共にする国際登録チーム


8月9日 国際登録チーム会議      於 国際事務局

8月9日、世界大会までいよいよあと1カ月を切り、この時期は毎週のように東京や京都から大阪の国際事務局に国際登録チームの面々が集い、動きの遅いインドの受入委員会に代わって、世界各国から参加を希望している多くの人々に対する支援業務を実質的には行っていた。長期間の英国滞在からフルタイムの事務局員であるロバート・パピーニ氏が大阪の国際事務局に戻ってからは、特に多忙を極めた。海外旅行時にほとんどの国から入国ビザを要求されるインド人の感覚で進められる受け入れ業務は、ほとんどの海外旅行をノービザでどこへでも行ける日本人や欧米人の感覚とは大きなズレが生じ、インド受入委員会の要請する手続きを文字通り実行して、かえって入国申請に支障の出た欧米人が続発し、国際登録チームはその対応に忙殺された。この日の作業は、「国際登録チーム」の猪熊俊吉氏、木村やよい氏(一燈園)、岡安里佳氏、濱口侑汰氏(立正佼成会)、牛尾里津子氏(金光教泉尾教会)、ロバート・パピーニ氏(国際事務局員)、グレン・バウアー君(国際事務局インターン)らが実務を行った。

ワーキングランチを共にする国際登録チーム

ワーキングランチを共にする国際登録チーム


8月23日 国際登録チーム会議      於 国際事務局

8月23日、世界大会の出発までいよいよあと1週間と迫り、最後の国際登録チーム会議が行われた。世界大会のために設けられた「ブログ」の内容も充実したものとなった。この日の作業は、「国際登録チーム」の猪熊俊吉氏、木村やよい氏(一燈園)、澤畠康友氏、岡安里佳氏、(立正佼成会)、牛尾里津子氏(金光教泉尾教会)、ロバート・パピーニ氏(国際事務局員)、グレン・バウアー君(国際事務局インターン)らが実務を行った。

国際事務局で最終チェックに余念がない国際登録チーム

国際事務局で最終チェックに余念がない国際登録チーム


9月4~7日 IARF第33回世界大会開催  於 インド・ケララ州コーチ市 CRC

9月4日から7日、インド南部のケララ州コーチ市内のカトリックリ・ニューアル・センター(CRC)において、ダライ・ラマ14世を基調講演者に招いて第33回IARF世界大会が開催され、日本から約190名が参加した。なお、この世界大会において、三宅光雄金光教泉尾教会長がIARF会長に選任された。

世界各国から参加者が集った開会式会場

世界各国から参加者が集った開会式会場

また、世界大会に先立って、9月1日から4日まで、IALRW(国際自由宗教婦人連盟)は、同会場において、IALRW創立百周年記念大会を開催し、日本から約40名が参加した。他にも、同所で、世界各国から200名の青年を集めたRFYN(自由宗教青年ネットワーク)による青年会議も開催され、さらに、各国チャプター会員によるチャプター会議も開催された。


10月28日(木) 第169回JLC会議      於立正佼成会 本部事務庁舎

10月28日、世界大会後最初のJLC会議を立正佼成会の本部事務庁舎開催。この日は主に、9月4~7日に南インドのコーチ市で開催された第33回IARF世界大会の報告が行われた。世界大会は、ダライ・ラマ14世の来会や約650名の参加者、特に200名の青年が参加したこと等、評価されるべきことも多々あったが、一方で、約2万ドルの赤字(暫定)が出たことや、運営のあり方に対する問題点も多々指摘された。

立正佼成会で開催された第169回JLC会議

立正佼成会で開催された第169回JLC会議

中でも、1969年の第20回ボストン大会以来、長年IARFの中心的加盟教団のひとつとして、国際評議員まで出してきた椿大神社の山本行恭宮司から、「今回を潮時にIARF加盟教団から退き、今後は日本チャプター(=個人会員の集まり)の一会員として活動したい」との突然の表明があり、JLCメンバーがこぞって慰留した。この日の主な出席者は、IARF会長である三宅光雄金光教泉尾教会長をはじめ、国際評議員の西田多戈止一燈園当番、平岡満むつみ会会長、赤川惠一立正佼成会外務部次長、ケティー松井IALRW会長、さらには、前国際評議員の川端健之立正佼成会総務局長、山本行恭椿大神社宮司、三輪隆裕日吉神社宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長らをはじめ、二十数名のJLC関係者が参加した。


11月18日(木) スーパーバイザー職務規定会議      於 一燈園

11月18日、三宅光雄会長からの委嘱を受けて、国際事務局の「スーパーバイザー(Supervisor)職務規定(Job Description)」(=SVJD)制定会議が開かれ、日本人で国際評議員を務めている西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長、三宅善信金光教泉尾教会総長(三宅光雄師の代理)、滝澤俊文むつみ会教務長(平岡満師の代理)、(ケティー松井氏は欠席)が出席した。2007年12月に国際事務局が英国オックスフォードから大阪へ移転して以後の三年間で国際事務局のあり方が激変し、事務局員を監督する立場の者の権能と注意義務も、以前の有給フルタイムの事務総長のモデルを延長した形(ただし、無給ボランティア)のスーパーバイザーでは実態にそぐわないことが明らかになったので、かなり踏み込んだ形の議論が行われた。


12月16日(木) 第170回JLC会議および納会 於 立正佼成会本部およびハイアットリージェンシー東京

12月16日、今年度最後のJLC会議が立正佼成会本部の事務庁舎で開催された。この日は主に、インドで開催された世界大会の赤字の補填方法や、スーパーバイザー職務規定について1カ月前に一燈園で開催された諮問委員会の報告を受けて討議を重ねた。さらに、3月末に京都で開催される2011年度IARF国際評議員の準備進捗状況等について話し合いが持たれた。

立正佼成会で開催された第170回JLC会議

立正佼成会で開催された第170回JLC会議

また、この日のJLC会議には、立正佼成会における11月の定例人事異動で、同会における諸宗教対話促進部門の長である外務部長に、根本昌廣師が就任したことが報告され、同師が着任の挨拶を行った。立正佼成会において長年「国際畑」を歩んだ根本師は、アフリカや中東の紛争地域の経験も豊富で、IARFの国際事務局が西ドイツのフランクフルトにあった1980年代には同会の現地駐在員を務めた経験もある。なお、この日の主な出席者は、IARF会長である三宅光雄金光教泉尾教会長をはじめ、国際評議員の西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長、ケティー松井IALRW会長、さらには、平岡満国際評議員の代理として滝澤俊文むつみ会教務長、小島陸雄日本チャプター事務局長、三輪隆裕日吉神社宮司、本山一博玉光神社権宮司、三宅善信金光教泉尾教会総長、相大二郎一燈園高校校長らをはじめ、約二十名のJLC関係者が参加した。

ハイアットリージェンシー東京で行われた納会で挨拶する三宅光雄会長

ハイアットリージェンシー東京で行われた納会で挨拶する三宅光雄会長

さらに、今年度の当番事務局である立正佼成会がお世話する「今年最後のJLC会議」ということで、恒例の「納会」が、三宅光雄師の新会長就任祝賀会の意味も込めて、西新宿のハイアットリージェンシー東京27階の小宴会場アプローズで開催され、世界大会の開催年を無事終了することができたことで、お互いの労をねぎらった。なお、来年度(2011年度)のJLC当番事務局は、日吉神社とむつみ会が共同で行うこととなった。